top of page

今まで描いた漫画の枚数を計算してみた

執筆者の写真: 能勢ナツキ能勢ナツキ

更新日:2024年8月1日

『今までの人生の中で一体漫画を何ページ描いたのか』をザックリ思い出して計算してみました。


よく巷では

「どんな分野でもそれを1万時間やればプロになれる」

だとか

「漫画なら1000枚描けば商業作家になれる(※商業をやらなかったとしても商業レベルの作品を作れるようになる)」

だとかよく見かけるので、改めてじゃあ自分はどうだったんですかね??とふと思って数えてみました。

ちなみに”清書した完成原稿”のみをカウント枚数としています。

一発書き適当ラクガキや、同人誌のおまけページのような清書ではあっても雑な絵のものは含んでいません。


では数えてみましょう↓




①一次創作同人活動開始後(2017年〜2022年、デジタル作画)


まずは一次創作同人活動開始して以降〜商業開始前までに描いた枚数。

絲遣い番外編達以外は原稿完成順です。


・クリエイター佐藤くん 12p

・絲遣い第一章 39p

・絲遣い第二章 32p

・絲遣い第三章 50p

・絲遣い第四章 45p

・神狩り 48p

・疫病切り 16p

・花よりほかに 16p


・絲遣い番外編達 22p


合計280p


絲遣い第五章は商業開始後の発行なのでこの項目ではカウントしていません。

同人開始以降はページ数がハッキリ記録してあるので数えやすかった。

全てデジタル作画です。




②同人活動開始以前(2016年以前、アナログ作画)


続けて同人活動開始前の枚数。

ハッキリ何かしらの記録に残していない完全に私の記憶頼りのものなので若干枚数あやふやなんですが……もしかしたらもう少し描いていたかもしれないけど分からない。

この頃はアナログ作画でした。

タイトルはほとんど忘れてしまったので割愛してページ数のみ書きます。


32p・32p・32p・16p・16p・8p・16p・16p・8p・12p


合計188p


あんまり描いていないっすねぇ……。

この当時はたった8pでさえ一作仕上げるのが大変過ぎて苦痛だったので、体感的には500pくらい描いたかと思っていたのに全然ですね、500の半分も描いてない…笑

途中描いた順序あやふやのところあるので順番は大体です。

でも後になるほどページ数減ってるあたり漫画描くことへのやる気のなさがすごい笑笑

最後の12pを描いた頃のことはハッキリ覚えているんですが、それを描き終わった後に

「絵(イラスト)を描くことが好きなことと漫画を描くことが好きなことは違う。そして自分は絵を描くのが好きなのであって漫画を描くことは別に好きではない」

ということに気付いて「漫画は金輪際もう二度と描かねぇ!!!」と固く心に誓って以後はイラストのみで漫画描くのやめてました。

それがまさかやめてから数年後に一次創作同人で再び漫画描く日が来るとは当時は1ミリも思っていなかった……。

漫画描くこと面倒くさすぎて本気で今後一生描かないと思ってました。

(でも逆に188pも描く前にもっと早く気付かなかったものなのか??とも思うけど……アホですね)



ということで①と②の合計468pですね。

ここまでが商業前の枚数なので商業云々と1000枚はあんまり因果関係なさそうです。




③商業開始後(2022年〜)


なんか改めて数字にしてみると、1000枚って果てしない枚数なのでは…??

って思ったので商業も含めて商業開始後の枚数もカウントしてみました。


・攻略!大ダンジョン時代 俺だけスキルがポエミーなんだけど(商業連載)

第1話 24p(※カラーページ除く)

第2話 21p

第3話 24p

第4話 26p

第5話 24p

第6話 24p

第7話 24p

第8話 24p

第9話 24p

第10話 24p

第11話 24p

第12話 24p

第13話 24p

第14話 24p


・絲遣い第五章 62p

(※今年同人で出した「サクラマット水彩のススメ」は解説系カラー漫画でモノクロフィクション物とは若干性質が違うので除外しています)


合計 商業原稿分335p+同人62p=397p


人生における総合枚数 商業前合計468p+商業開始後397P=865p


1000枚まだいっていないのか!!!

っていうか毎月毎月描いてる商業原稿の合計が335pしかないのか……あんなに大変なのに335pしかなかったのか………………………………絶望……………………。

(あんなに大変なのに…………(まだ言う))




●結果から思ったこと


こうして具体的な数字で洗い出してみると、””1000枚””というのがそもそも果てしなく遠い道のりな枚数なんだなと思います。

現在の私は2022年以降商業で毎月強制的に〆切が来るがゆえに強制的に毎月生産ページ数が必ず増えていますが、そもそも「学校や会社に行きながらその隙間時間で個人で1000枚まで描く」となると一体何年かかるのかという話ですよ。

計算してみましょう。


仮に「32pの漫画を年4回描いた」とすると

32p×4回=1年間で128p

1000枚÷年間128p=7.8125年

つまり約8年かかることになります。


でもそもそも「学校や会社に行きながらその隙間時間で32pの漫画を年4回描く(年間128p)」っていうのは、結構筆が早い方ではないでしょうか…。

あと筆の早さだけじゃなくて根性もないと描けないというか。

私は「①一次創作同人活動開始後(2017年〜2022年)」の頃が


・クリエイター佐藤くん 12p(2017年発行)

・絲遣い第一章 39p(2018年発行 ※ただし2018年1月発行なので制作は2017年)

・絲遣い第二章 32p(2018年発行)

・絲遣い第三章 50p(2018年発行)

・絲遣い第四章 45p(2019年発行)

・神狩り 48p(2020年発行)

・疫病切り 16p(2021年発行)

・花よりほかに 16p(2022年発行)


なので年間制作枚数が一番多かったと言えるのは「2018年に82p(絲遣い第二章・第三章)」です。

年間128pとか無理無理座衛門。

2019年以降は年1冊しか出してない上に2021〜2022年の枚数はヤル気がなさすぎますね笑

2020年からはコロナのせいでリアルイベントに出られなくて、その影響で〆切ないから描かなかったというのもありますが。(〆切がないと描かない人種です…)

あとついでに私の場合はイラスト(特にカラー)描くのが好き過ぎて、隙あらばカラーイラストばっかり描くタイプなのでそれで余計漫画生産数少ないのもありますね。



以上を踏まえると最初の

「漫画なら1000枚描けば商業作家になれる(※商業をやらなかったとしても商業レベルの作品を作れるようになる)」

というのは

「学校や会社に行きながら個人で1000枚描くほどの根性がある人は商業作家になれる(商業をやらなかったとしても商業レベルの作品を作れるようになる)」

の間違いでは??という気がしてなりません。

ちなみに私は「①一次創作同人活動開始後(2017年〜2022年)」の5年かけて合計280pだったので、もし商業をやらずに1000枚到達しようと思った場合


1000p−②同人活動開始以前(2016年以前)の188p=残り812p

812p−①一次創作同人活動開始後(2017年〜2022年)の5年で280p=残り532p

532p÷56p(5年で280pの年間平均枚数)=9.5年


ということで2023年から残り9年と半年で1000枚到達、ということになりますね。

長い!!!無理!!!!!私は根性ないので多分1000枚到達前に漫画描くのやめると思います笑笑


ちなみに「商業連載のみで1000枚到達」しようと思うと私の場合

1話分24p×7話=168pで単行本1冊分

1000p÷168p(単行本1冊分)=単行本5.9523...

つまり単行本約6冊で1000枚ということになります。

……長ぁ…………………………。




漫画描くのは面倒くさい


1000枚は果てしない枚数というのは結局「漫画描く作業は死ぬほど面倒くさいから」に尽きるのではないかと思います。

たま〜に「漫画描くの大好きすぎる!毎日朝から晩まで描いていたい!」とか言う人もいらっしゃいますが、ぶっちゃけあれは変態でしょう。

「漫画描くの面倒」って思う方が普通です。

(……え……ですよね……??)

有名な作家先生だと高橋留○子先生が変態タイプだそうで、「漫画描いていれば楽しくて眠くなんてならないでしょ」とアシスタントさんに言ったとか言ってないとか。

私は寝る方が好きですけどね!!!

Comments


Commenting has been turned off.

since 2018.2.4  

bottom of page